体力お化けなどという言葉がありますが、4年前までの自分は正にそうでした。
55歳にして3kmを10’20″程度で走り、ベンチプレスの1RM(最大挙上重量)は110kgありました。(当時体重56kg程度)
しかし55歳になってすぐに突然走れなくなり、4年経つ今でも軽度ではありますが歩行障害を患っています。
これは現在進行形の話であり、どうすれば治るのかという話ではありません。
ただここに至った経緯やどう対応すべきだったのかは皆さんの参考になると思い、何回かに分けて記事にしていこうと思います。
不調の始まり
55歳になってすぐの頃の話ですが、その頃は非常に調子が良かったです。
それまでは週に6日ランニングをしていましたが、日曜日はキロ3’50″程度の10kmペース走をして、週の真ん中辺りで1km3’30”x8のインターバルトレーニングをやっていました。
ところが調子が良くタイムも伸びてきていたので、インターバルトレーニングを週2回行うように練習ペースを変更しました。
最初の頃はいい感じでトレーニングを続けていたのですが、1月過ぎた辺りから、インターバルトレーニングの際に妙に足に疲労を感じるようになりました。
ここで練習ペースを落とせば良かったのですが、調子が上がってきたこともあって、疲労を押してその練習ペースを維持しました。
かなり前のことなのであまり記憶が定かではありませんが、疲労を感じるといっても高強度のランを行っている時のみ足の疲労感があり、ジョギングの時は特に疲れているということはなかったと思います。
しかし疲労を押しての高強度トレーニングを始めて1か月程度過ぎた頃、突然ウォームアップのジョギングからとんでもない足の疲労を感じるようになりました。
不調の中のジョギング
そうなると流石にトレーニング強度を維持することは出来ないので、疲労が抜けるまでジョギングのみを行うことにしました。
自分は以前から怪我等は多かったので、障害がある中でのジョギングにはある程度慣れていました。
ただ以前と違ったのは、数カ月経っても全く改善の兆しが見えなかったことです。
最初は1~2カ月ジョギングに徹すれば元に戻ると軽く考えていたのですが、3カ月以上経っても全く回復しませんでした。
そうなると単なる疲労以外の原因があるのではないかとインターネット等で検索したのですが、特に決定的な何かを得られることはありませんでした。
ただその頃検索結果からいくつか試してみたことがあり、それは以下のようなものです。
・年齢的に足から筋肉が低下していく => 100kgのスクワットやジャンピングスクワット
・疲労回復にはストレッチが重要 => 大腿四頭筋のストレッチを毎日10分以上
・筋膜リリースがいいらしい => フォームローラーを購入し活用
しかしいずれも効果はなく、全く回復しないまま9カ月が経過していました。
一応その間もずっとジョギングは続けていました。
それまでジョギングは自分にとって心地よいものであったのですが、その頃は軽いジョギングさえ物凄く辛いものになっていました。
完全休養へ
9カ月経ったある時、オーバートレーニング症候群というものを知り、非常に自分に当てはまるのではないかとすぐ受診しました。
それまでもインターネットで色々検索してはいたのですが、余り自分の症状に似た人がおらず、この時初めてオーバートレーニング症候群というものに検索がヒットしました。
受診したのは小さな病院の内科医でしたが、スポーツドクターの経験もあり、オーバートレーニング症候群にも知見のある人でした。
そこでオーバートレーニング症候群ではないかと診断されたため、取り敢えずジョギングも止めて完全休養を取ることにしました。
ただオーバートレーニング症候群というのは除外診断になります。
除外診断とは複数の可能性のある病気や症状の中から、色々検査をして最終的に最も可能性の高い病気を特定する診断方法です。
なのでその病名が合っているとは限らず、実際自分の場合は違っていました。
その頃の自分には歩く際に腰が前屈し、歩くだけでも大腿四頭筋が異常に疲労するという症状が出ていました。
軽めのウェイトトレーニングは続けていましたが、走ることについては完全休養を取っていました。
それでも歩く際の足の疲労は全く改善せず、それから2年間その状況が続きました。
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