頸椎症について [後編]

前回から随分間が空きましたが、頚椎症についての話の後編です。

神経ブロック注射

前編
前編ではかつてない程の頚椎症の痛みに襲われ、神経ブロック注射の予約を取るところまでの話をしました。
予約が取れたといっても夜も眠れないくらいの激痛の中3日間耐えなければならなかったので、その間は正に地獄でした。
待ちに待った当日は時間通りに通院し、神経ブロック注射を打って貰いました。
暫くすると一応その時点では痛みは治まりました。
ただそれは当然の話です。
ブロック注射は患部に直接麻酔を打つので、麻酔が効いている間は当然痛みを感じなくなります。
ただし神経ブロック注射の効果は一時的なものだけではなく、その本当の意義は痛みの悪循環を断ち切るところにあります。
痛みの悪循環とは、「痛み」→「痛みで神経が興奮」→「血管や筋肉が緊張」→「血行が悪化」→「痛みが増す」というようなサイクルで、このサイクルを断ち切ることで治療をするというのが、神経ブロック注射の本質です。

痛みの再発

注射を打ってもらったのは夕方だったのですが、一応痛みが引いたということで、夜は久しぶりに自宅でゆっくりしていました。
ただ麻酔が切れると痛みが出ることは分かっていたので、いつどの程度の痛みが出るかが不安ではありました。
再び大きな痛みが出始めたのは、午前0時に近かったと思います。
かなり前のことなので余り正確には覚えていないですが、注射前よりは幾分痛みの度合いは小さくなっていた気もしますが、それでもかなりの痛みを感じ、左手にもかなり痺れの症状がありました。
次の注射の予約も取っていたのですが、取り敢えずは寝るしかなかったので、そのままかなり強い痛み止めを飲んで寝ることにしました。
しばらく激痛のため寝れないでいたのですが、その時何故そうしたか覚えていないのですが、いつもの枕ではなく首の下に丸めたタオルを入れてみました。
そうすると不思議なことに左手の痺れがスーッと消えていくのを感じました。
それと同時に、先ほどまでの激痛もかなり和らいでいました。

自分の対処法

自分にとってはこれが正解だったようです。

本来正常な頸椎は右の画像のように前方にカーブして、全体としてS字カーブを描いています。
自分の場合は完全に左のストレートネックという状態になっており、それが原因で頚椎症にもなっていました。
それを首の下に巻いたタオルを入れて寝ることで、一時的にS字カーブが作られ、痛みの原因が取り除かれたということだと思います。

その後の経過

この方法が有効だと分かったので、これを行える商品もあるのではないかということですぐにamazonを検索しました。
そこで見つけたのが以下の商品で、次の日にはお急ぎ便で配達して貰い、以来今日までずっと使っています。


この枕を使用することですぐに良くなった訳ではないですが、寝る時にこの枕を使って頸椎にS字カーブを作ることで、確実に症状は改善していきました。
神経ブロック注射の方も激痛を和らげるという点では効果はありましたが、一番効果があったのはやはりこの枕でした。
以前は首の牽引をやらないで半年くらい経つと激痛が出たりすることが多かったです。
また2月に1回くらい肩甲骨の辺りに痛みがでることもりました。
それが今では一切通院もせず、痛みの症状が出ることは全くなくなりました。
左手の麻痺も3年くらい残りましたが、最大の痛みから5年経った今、痺れも全く感じていません。
自分の頚椎症は完治したと言っていいと思います。

ただしこのやり方が誰にでも効くとは思いません。
下手をすれば逆に悪化する人もいるかもしれません。
しかし本当に辛い痛みが出た時に、もしあなたがストレートネックであれば、首の下にタオルのようなものを丸めて寝てみて下さい。
それで痛みが軽減したり痺れが弱まるようであれば、この方法が有効かもしれません。

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