【合格体験記】LinuC 300試験(LinuCレベル3 300 Mixed Environment)

先週になりますがLinuC 300を受験して合格しました。
いつもの勉強方法で自信を持って挑んだのですが、今回は思っていたような問題が全く出ず、これは落ちるのではないかと一瞬肝を冷やしました。
例え予想が外れたとしても、冷静に対応すれば結果は得られるというのが今回の教訓です。

試験の概要

Linux、Windows、Unixなどによる混在環境のシステム設計や構築ができ、複数のシステムを認証統合できるエンジニアとしての評価を問う資格試験です。
LinuC 300の試験範囲は以下のようになっています。

  • OpenLDAP の設定
  • OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用
  • Sambaの基礎
  • Sambaの共有の設定
  • Sambaのユーザとグループの管理
  • Sambaのドメイン統合
  • Sambaのネームサービス
  • LinuxおよびWindowsクライアントの操作
問題数 60問
合格スコア 520点(スコアレポートに記載の合格基準)
出題形式 マウスによる選択/キーボード入力問題
試験方法 CBT(Computer Based Testing)形式
試験時間 90分
受験料 16,500円(税抜)

試験対策

受験時における自分のスペック
・Linuxについてはたまに業務で使用する
・LPIC・LinuCレベル3は殆ど取得
プロフィール

試験対策にはいつものPing-tを使用しました。


因みにLinuC 300に正式対応した教材は他にありません。
小豆本や黒本もLPIC 300(Version1.0)対応のもののみで、どちらも10年以上前に出版されたものなので、現在とは内容が異なっていると思います。

今回の勉強期間は10日間でした。
本来Ping-tの500問程度の問題なら1週間あれば仕上げられるのですが、先月のE資格受験から若干燃え尽き気味で、少し余分に時間がかかってしまいました。

進め方はいつもと同じく、1周目は解説をしっかり読みながら解いて、2周目はよく理解出来ていない箇所のみ解説を読みました。
3周目以降は解説はほぼ読まずに、今回は全部で5周しました。
5周終わった時の正答率は99%で、2問のみ間違えました。(全473問)

試験の感想

今までLPIC/LinuCのレベル2及び303/304/305は全てPing-tの問題集のみで勉強していますが、総じて8割程度は取得出来ており、Ping-tで勉強した内容がかなり出題される印象でした。
なので今回もPing-tの問題集をほぼ100%仕上げて試験に臨んだので、余裕で合格出来るだろうと思っていました。
しかし試験を開始してすぐに、その余裕はなくなりました。

最初の10問位を解いてみて、殆どがPing-tで勉強した問題とは全く違うということに気が付きました。
そもそもPing-tはカンニングサイトではないので、問題が違うことは当然です。
しかし今までは、問題と解答及びある程度解説が頭に入っていれば殆どの問題に対応出来たのですが、LinuC 300では解説を読み込んでいても解けない問題がかなり多かったと思います。
これは不合格もあり得るという思いが頭をよぎりましたが、今持っている知識で最も正解の可能性の高い選択肢を冷静に選んでいくしかないと思い、いつも以上に集中して試験に取り組みました。

自信のない問題にチェックしていったのですが、60問中38問にチェックを付ける羽目になってしまいました。
ただ自信はないが多分正解だろうという問題も10問程あり、全部の問題を解き終わった時点で半分以上の問題に対し、ある程度自信ありという状況でした。
今までの経験からこの位の感触だと合格している可能性の方が高いことは分かっていたので、焦らず見直しをして、試験時間ギリギリで終了ボタンを押下しました。
結果は合格でしたが結構ギリギリで、あと2~3問間違っていれば落ちていたと思います。

問題の内容は詳しく書けませんが、Ping-tの問題集よりも更に細かい内容が問われていました。
またPing-tには記載されていないオプション等も出題されてました。
ただ出題されるコマンドや設定ファイルはPing-tの問題集で出題されているものと大きく違いはないので、各コマンドのマニュアル等を見て勉強しておけば、自信を持って答えられた問題も多かったのではないかと思いました。

結論としてLinuC 300に関して言えば、Ping-tの問題集だけで試験に臨むのは危険です。(それ以外のLinuC/LPICについては、Ping-tの問題集だけで大丈夫です)
自分は何とか合格することが出来ましたが、かなりギリギリだったので、運が悪ければ不合格になっていたかもしれません。
ただしPing-tの問題集より細かい問題が出ることが分かっており、マニュアル等で更に細かいところを前もって勉強しておけば、多分合格は堅いのではないかと思います。

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