一昨日LPICの303試験に合格しました。
試験の難易度は学習リソースに大きく作用されますが、そういった意味でLPIC303は少し難しい試験と言えるかもしれません。
試験の概要
LPIC-3 Security は、セキュリティに重点を置いた企業全体の Linux システムの管理をカバーする資格試験です。
303の試験範囲は以下のようになっています。
- 暗号化
- ホストセキュリティ
- Access Control
- ネットワークセキュリティ
- 脅威と脆弱性評価
問題数 | 60問 |
合格スコア | 500点(スコアレポートに記載の合格基準) |
出題形式 | マウスによる選択/キーボード入力問題 |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)形式 |
試験時間 | 90分 |
受験料 | 18,000円(税抜) |
試験対策
受験時における自分のスペック
・Linuxについてはたまに業務で使用する
・LinuC303を半年くらい前に取得
プロフィール
今回も試験対策には毎度お馴染みのPing-tを使用しました。
現状では黒本もVersion 2.0にしか対応しておらず、現行試験(Version 3.0)に対応した教材はPing-tしかありません。
今回の勉強期間は試験当日を入れて5日間でした。
少し前までCCNAを勉強していたのですが、CCNAは覚えることが非常に多かったのと図を見て考えて解く問題が多かったので、1周するのにも非常に時間がかかりました。
それに比べるとLPIC303は覚えれば解ける問題なので、非常に勉強が捗りました。
なので本当は週末(平日の仕事終わり)に受験するつもりで予約を入れていたのですが、夕方の混雑した山手線に乗りたくなかったのと、思ったより勉強が捗ったということで、3連休終わりの月曜午後にリスケしました。
また5カ月前にLinuCの303を取得していたのですが、半年経って試験問題に関しては結構忘れているのと、重複していない問題も結構あったため、LinuC303を取得していたから楽だったということは余りありませんでした。
実際の勉強の進め方としては、いつもと同じくPing-tの最強WEB問題集を繰り返し解くというやり方でした。
今までLinuC・LPICの勉強の際は図表のスクショを取り、それだけを覚える時間を作っていました。
しかし今回は時間がなかったのでスクショは取らず、代わりに初見の図表があるページはお気に入りに登録し、それを後でまとめて確認するという方法を取りました。
若干重複して登録してしまうこともありましたが、こちらの方が楽なので、次回からもこの方法でいこうと思います。
今回は全部で問題集を4周しました。
1周目は解説をしっかり読みながら解きました。
2周目はいつもなら理解していない問題の解説を読み込むのですが、今回は当初より時間がなかったので、問題を解くことに徹して解説は読みませんでした。
ただ2周目が終わった時点で若干理解が薄く、選択肢が違うと確実に取れない問題も結構あると感じたので、3周目はある程度解説を読みながら行いました。
試験当日の朝、2時間ちょっとで4周目の問題演習(約500問)を行いましたが、この際の正答率は99%でした。
最後の1周は平均して15~20秒で問題を解いており、選択肢もしっかり読んでいるわけではないですが、今まで勉強してきた記憶を刺激し、本番でその記憶を呼び出しやすくするという意味で有益だと思います。
試験の感想
いつもならこの位の仕上がりであれば十分合格出来ると自信を持って受験していたのですが、今回は実は懸念事項がありました。
試験前日にPing-tの合格体験記を読んだのですが、年末に合格した方で3回受験された方がいて、その人は最強WEB問題集95%以上・コマ問(Ping-tのキーボード入力問題の演習400問)85%以上でも不合格だったとありました。
他にも結構ギリギリで合格されている方で、Ping-tの問題だけでは高得点は狙えないと言われていた方もいました。
なので結構厳しい戦いになるのではないかと、試験前から予想はしていました。
実際試験を始めると、合っていると確信を持てない問題が次々と出題されました。
中にはPing-tの問題と非常に似た問題もありましたが、同じサービスでも切り口が違うというか、Ping-tの問題を解いただけでは解けない問題も多く出題されていました。
最終的に全て解き終わった時点で「後で見直す」にチェックを入れた項目は、全体の6割近くになりました。
今まで受験した殆どの試験でチェックを入れた問題が4割を超えることはまずなかったのですが、流石にこのチェックの多さには不安を覚えました。
ただ100%の自信が持てないものは全てチェックしていたので、見直しの際多分あっているだろうというものが10問程度あり、全体としては最低でも合格ラインはクリアしているのではないかと考えました。
結果として正答率は8割で、受験中の感じからしたら思ったより全然高かったです。
でもPing-tのみで必ず合格出来るかと聞かれると、100%の自信を持てなかった問題がかなり多かったことから考えて、今回は少し疑問が残ります。(自分はコマ問もやらずに8割得点出来ているので、多分可能だとは思います)
しかし確実に合格するためにはPing-tを主軸に勉強しつつも、LPI公式サイトの出題範囲を見て、内容を自分で調べてみる位の+αがあった方がいいと思います。
今回の試験でコマ問(キーボード入力問題)は7問出題されました。
多分2・3問しか合っていないと思います。
自分は今回もPing-tのコマ問はやっていませんが、最強WEB問題集だけでは不安なことから考えると、LPIC303に限って言えば余裕がある人はコマ問もやっておいた方がいいかもしれません。
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